12/11、結婚式当日を迎えました。前夜の飲酒で爆睡しましたが、朝6時に起床し、再度、漢字を書き出し、ピンインを振り、最後の発声練習を行いました。何とか本番を迎えられるなあという状態で友人の家に向かいました。
ホテルの窓からの景色ホテルの窓からの景色
今回、上海郊外の伝統的な結婚式に参加できるとても貴重な機会でした。
新郎新婦の車はBMW新郎新婦の車はBMW
BMWの前で記念撮影BMWの前で記念撮影
これから結婚式が始まるこれから結婚式が始まる
心を引き締める新郎心を引き締める新郎
まず、新郎が新婦の家に行き、新婦を連れて帰ってくるのですが、新郎新婦の実家が隣りにあるため、車で迎えに行く距離ではありませんでした。車で迎えに行く慣わしのため、近所を一周してから戻ってくることにしたとのことで、先頭の新郎新婦の車に続いて、後方のアウディに乗り込みました。
新郎宅から贈答品を持って出るところ新郎宅から贈答品を持って出るところ
新郎の車に続くアウディ達新郎の車に続くアウディ達
アウディに乗り込み新婦宅へアウディに乗り込み新婦宅へ
圧巻の車列圧巻の車列
周辺を周回してきてから、新婦宅(新郎の実家の隣)に到着し、新婦を迎えに行きました。
ここで興味深かったのが、新婦の部屋は扉が閉まっていて、扉の下の隙間から、日本の結納金のようなものを差し出したのです。「足りないよ!」、(結納金を追加して)「これでどうですか?」というやり取りを何度か繰り返して、やっと扉が開きました。
新婦宅に到着し新婦を迎えに行くところ新婦宅に到着し新婦を迎えに行くところ
新婦の部屋の扉の下の隙間から結納金を積み増しているところ新婦の部屋の扉の下の隙間から結納金を積み増しているところ
ようやく扉が開き、中に新婦がいましたようやく扉が開き、中に新婦がいました
引き続いて、新婦の門出に際して、新郎宅のご飯を食べさせる儀式がありました。これで新郎宅が新婦を迎え入れることになるようでした。
新婦宅の玄関前で新婦宅の玄関前で
清々しい新郎新婦の笑顔清々しい新郎新婦の笑顔
嫁入りの儀式嫁入りの儀式
神妙な表情の新郎神妙な表情の新郎
新婦の門出新婦の門出
それからまた新婦を車に乗せて、新郎宅へ移動です。行きと同じように近辺を一周して戻ってきました。
新婦、新郎宅へ新婦、新郎宅へ
新郎新婦の部屋へ新郎新婦の部屋へ
これでめでたく新婦を迎え入れたということになりました。
最近の結婚式は都市部を中心に簡素化してきている中、伝統的な結婚式への参列は中国人の間でも珍しくなっているとのことで、そこにいる自分が不思議な感覚を覚えたのを記憶しています。年齢も国籍も異なる新郎と出会ってから10年近くなりますが、まさか上海まで来て彼の結婚式に参列しているとは思いもよりませんでした。人と人のつながりの不思議に感動したのを今でも覚えています。
この後、披露宴会場に移動しました。
披露宴会場のエントランス披露宴会場のエントランス
新郎新婦がお客様を迎える(1)新郎新婦がお客様を迎える(1)
新郎新婦がお客様を迎える(2)新郎新婦がお客様を迎える(2)
招待客450人の大宴会招待客450人の大宴会
円卓円卓
会場でご祝儀を渡して、席に着いて待っていると、新郎新婦が入場してきました。披露宴の始まりです。
司会者の話はもちろん中国語で理解できませんでしたが、誓いの言葉を交換し合ったり、日本のと近いなあと思いました。
司会者が新郎新婦を紹介司会者が新郎新婦を紹介
そういえば、自分の祝辞のタイミングはいつだろう?と思っていると、司会者がどうやら自分の紹介を始めたらしく、いきなり来た!と思って席を立ちました。
原稿を見ながら祝辞を述べる原稿を見ながら祝辞を述べる
頑張って聞き取ってくれていた新郎新婦頑張って聞き取ってくれていた新郎新婦
新郎新婦と会場に挨拶して、祝辞を述べました。原稿を見ながらでしたが、二人への言葉の時は二人を向いて、会場の皆さんへのお礼を述べるときは会場の方を向いて話をしました。ところどころ詰まりながらも何とかサポートを得ずに最後まで話すことができました。後から何人かに感想を聞きましたが、それなりに理解できる内容だったとのことでした。
友人にはこういった機会を与えてもらって本当に感謝です。ただ上海に遊びに行くこともできたのですが、自分なりにチャレンジする気持ちと、そのための準備をして、やれることをやったと思っています。そして、思いを伝えることができたのは、本当にいい経験だったと思います。
相手に思いを伝える、下手でも心から伝えようとする、そうすることで相手が聞いてくれようとする、理解しようとしてくれるものですね。
仲睦まじい新郎新婦仲睦まじい新郎新婦
夫婦での初共同作業夫婦での初共同作業
お酒も料理もおいしくいただきましたお酒も料理もおいしくいただきました
披露宴はその後は勝手に飲み食いして好き好きに散会する感じでした。会社の若いメンバーたちは一気飲み競争していたり、友人が集まって祝い合う、今の日本にこういう元気やつながりってあるんだろうか、と思い直してしまいました。
昔、一緒に仕事したメンバーと会い、独立しているメンバーもいたり、一緒に日本で遊んだメンバーとも久々に会い、人と人のつながりというものは財産だなあと思いました。
彼らが若い頃、自分の仕事を手伝っていただきました。私自身とても心強かったし、頼もしいメンバーでした。彼らにとっても、いい経験、学びがあったと思います。お互いに切磋琢磨して、プロジェクトを完遂し、成長してきました。そして、仕事を越えた友達になりました。彼らは彼らの世界で成長し、それぞれの道を進んできて、今回のタイミングで再会した訳です。感動だと思いませんか?
昔のメンバーと披露宴を退席し、近くにある古い街並みを見に行きました。
やることをやった満足感やることをやった満足感
いい景色いい景色
ちまきを手作りする職人ちまきを手作りする職人
ちまきを食べてみたちまきを食べてみた
船頭さんのガイドで運河を巡る船頭さんのガイドで運河を巡る
川面に映える日差し川面に映える日差し
書を制作する職人書を制作する職人
それから友達の車で上海市内に戻りました。疲れていたこともあり車で寝ました。友達の家に寄らせてもらって、ゆっくりしてから夕飯をご馳走になってタクシーでホテルに向かいました。翌日も空港まで車で送ってもらい、とても助かりました。その後、無事日本に帰国しました。
今回の上海旅行もあっという間でしたが、いろんな人の助けを得て楽しい時間を過ごせました。伝統的な結婚の儀式への参列、450人の出席者の中でただ一人の日本人が中国語で祝辞を述べるという貴重な体験、年代や国境を越えた人と人のつながりを実感、すべてが感動でした。そしてすべての人に感謝です。
とにかくやってみること、それは新郎である友人と話すといつも出てくる言葉です。今、自分の置かれている現状、日本の現状などを考えると、彼らのように元気を持てる環境にはないかも知れません。だからと言って、何もしなければ、ただ時間が過ぎるだけです。彼らに影響を与えたことがあったなら、今度は自分が彼らから吸収する番なのかも知れません。負けていられないですね。

Posted in , 日記

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