中学生の時に文化祭の各学年の出し物があって、私の学年は「影絵」でした。よく覚えていないのですが、キャラクターを動かす担当から大道具、小道具などの分担があり、私は効果音担当になりました。
その場面場面に合った効果音や音楽を選ぶのですが、もう一人の担当者と放送室にこもって保存してあるレコードを聴きまくりました。悲しい場面の音楽や波の音など聴いているだけで楽しかったです。とりあえず存在するソースから最適なものを選んで担当の先生に聴いてもらいました。ところがその先生がクラシック音楽のテープを持ってきたのです。ここにはこの音楽のこの部分を使って、という感じで結局ほとんどの箇所の音楽を差し換えられてしまいました。
その時初めてクラシック音楽の良さを実感しました。それまでも音楽の授業でクラシック音楽鑑賞がありましたが、退屈なものでした。なぜか先生が持ってきてくれた音楽は私を惹き付けたのです。今でも覚えているのは、リスト作曲「レ・プレリュード」です。
今でもクラシック音楽の歴史や背景に詳しい訳ではないし、楽器も演奏できる訳ではないのですが、大好きです。あの時クラシック音楽の楽しさを教えてくれた先生に感謝です。影絵の本番もうまくいき、その後、先生に他のクラシック音楽も聴かせてほしいと頼んだら、テープを2巻作ってきてくれて、しかも手書きの解説付き。その後も5巻もらいました。中学を卒業してからはFMラジオのクラシック番組を録音して聴きました。サッカーの大切な試合の前に精神統一をはかるために聴く習慣にしたり、社会人になってからはCDを買い集め、トータルで300枚くらいはあると思います。もちろん同じ曲で別な指揮者のものもあるし、同じ曲で同じ指揮者で別な年代の録音のものもあります。
今後データベース化して紹介できればと思います。

Posted in クラシック音楽鑑賞

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